【膣縮小コラム】モナリザタッチが性交痛に効くメカニズムとは？

性交痛の原因には多々ありますが、それらのうち主な原因とされているのが膣委縮。膣壁の粘膜や皮膚が薄くなり、膣壁がペラペラになって委縮してしまう状態です。

膣委縮が進行すると、やがて膣壁が乾燥して刺激に弱く傷つきやすい状態に。この状態に至って膣内に男性器が挿入されると、耐え難い痛みを感じることもあります。これが性交痛です。

膣委縮の主な原因は、加齢による女性ホルモンのエストロゲンの減少。更新期に差し掛かった女性はエストロゲンが減少しているため、膣委縮が進行している可能性が高いと言えます。そのため性交痛は、多くの女性にとって、むしろ一般的な症状であると言って良いかもしれません。

このタイプの性交痛に対して効果が期待できる治療がモナリザタッチ。ふたたび膣内をふっくらとした状態に戻すことで膣委縮の程度を緩和させ、性交痛のお悩みを軽減させる治療です。

性交痛とは？

性交痛には様々な原因がありますが、主な原因は女性ホルモンの減少です。

加齢により更年期に入った女性の体内では、女性ホルモンのエストロゲンが減少。この影響により、膣内の粘膜が乾燥する膣委縮と呼ばれる状態に至り、膣壁が痛みに敏感な状態となって性交痛を生じます。

閉経からしばらくたつと、膣委縮はさらに進行。少々の刺激で出血しやすくなり、雑菌が侵入して委縮性膣炎を発症したりなど、膣に関する様々なトラブルに発展することもあります。

なお、女性ホルモンの減少のほかにも、ストレスや緊張による膣の潤い不足、出産・産褥期における一時的な女性ホルモンの低下、性感染症などが性交痛の直接的な原因になることもあります。

モナリザタッチとは？

モナリザタッチとは、加齢に伴う膣の様々なお悩みの改善を目指す治療法の一種。顔のリフトアップ治療などで知られるフラクショナル炭酸ガスレーザーの技術を応用し、膣の若返り効果を目指す治療です。

モナリザタッチのレーザーを膣壁に照射することで、膣粘膜の線維芽細胞が活性化しコラーゲンの生成量が増産。結果、平らになって乾いていた膣粘膜にふくらみと潤いが回復し、性交痛の軽減へとつながります。

加齢に伴う膣のトラブルの多くは、つまるところ膣内の老化が原因です。性交痛のほかにも、尿漏れやにおい、かゆみ、灼熱感なども、膣内の老化が主な原因として生じます。モナリザタッチを照射して膣内の若返りを図れば、これらのトラブルがまとめて緩和される可能性があるでしょう。

性交痛にモナリザタッチが効果的な理由

加齢に伴う性交痛の主な原因は、女性ホルモン・エストロゲンの減少による膣委縮です。シンプルに「膣の老化」と言って良いかもしれません。

モナリザタッチから照射されるフラクショナル炭酸ガスレーザーには、膣内のコラーゲン生成を促し、老化した膣にふたたび潤いやふくらみを与える効果があります。

性交痛が生じる直接的な原因は膣内の乾燥ですが、モナリザタッチによって潤いが生まれれば、その分だけ性交時の摩擦が軽減して痛みが緩和。あわせて、膣壁のふくらみによるタイトニング効果から膣が男性器と接触しやすくなるため、性的興奮の高まりにより更に潤いが増すことが期待されます。

モナリザタッチによって性交痛がまったく無くなる保証はありませんが、数回の施術により痛みが大きく緩和される方は少なくありません。

モナリザタッチの治療の流れ

問診・内診

性交痛が生じるタイミングや程度など、患者の悩みに関する問診を行った後、膣内の内診を行って状態を確認。膣委縮や乾燥の程度から、医師がモナリザタッチの必要性を判断します。あわせて、外陰部への照射も検討します。

モナリザタッチの照射

膣内にプローブを挿入後、1～2分ほどモナリザタッチを照射。麻酔を行わなくても痛みはほとんどありません。外陰部の照射では痛みを感じることから、事前にクリーム麻酔を塗布してから照射を行います。

冷却

照射が終わった後、患部に薬剤を塗布して冷却。問題がなければ、そのまま帰宅となります。

なお、モナリザタッチは1回の施術だけでも一定の効果を実感できる方が大半ですが、十分な効果を得るためには、初回から30～40日程度の間隔で2～3回の施術を受けるよう推奨されています。

モナリザタッチの治療を受けた人の声

「（前略）最初はクリニックでお薦めされた通りに月１ペースで3回。あとは思い出した時に単発で受け続けました。（中略）おかげで50代に突入した今でもデリケートゾーンの悩みはゼロ。更年期になるという乾燥もかゆみも尿漏れも性交痛も何もなし。（後略）」

引用元：白金高輪海老根ウィメンズクリニック（https://ebine-womens-clinic.com/blog/7498）

「（前略）数年前より性交痛があり、悩んでいたところ知り合いからモナリザタッチについて聞く機会がありました。（中略）モナリザタッチ3回コースのうち、2回が終わりました。期待していなかったのですが、1回目直後から、トイレの回数が激減し、QOLがとても向上しました。2回目の後から性交痛もほぼなくなっています。（後略）」

引用元：ホットペッパービューティー（https://clinic.beauty.hotpepper.jp/H000548144/reviews/）

口コミから見るモナリザタッチの効果実感

加齢・更年期に伴う性交痛の悩みについてリサーチすると、驚くほど多くの声が見つかります。それほど、女性にとって性交痛は一般的な悩みということなのでしょう。

性交痛の解消法としてモナリザタッチを受けた方の声も、たくさん見つかります。それらの声から受ける全体的な印象は、1回の施術だけでも一定の効果を実感できる治療だということ。ただし、2回、3回と施術を重ねた方の中には、ほぼ痛みがなくなったという声も少なくありません。モナリザタッチで性交痛を解消するためには、複数回の施術が理想的であることが伺えます。

治療を受ける際の注意点

施術から数日間の日常生活に関する注意点

シャワーは施術当日から可能で、石鹸を使って体を洗うことも問題ありません。ただし湯船に浸かる入浴は、施術の翌日から可とします。公衆浴場の利用は、施術から3日ほど控えるようにしましょう。

また、体が温まりすぎると患部を傷める恐れがあるため、飲酒や激しい運動は施術から3日ほど控えてください。

外陰部にも照射した場合の注意点

膣とあわせて外陰部にもモナリザタッチを照射した場合、施術から最初の排尿時に、やや強い痛みを感じることがありますが、症状は少しずつ緩和するので心配する必要はありません。

炎症を予防するため外陰部を清潔に保ちつつ、医師の指示にしたがい軟膏を塗って患部を守りましょう。

モナリザタッチを受けるべき方と受けられない方

加齢・更年期が原因の性交痛をはじめ、若い方でもモナリザタッチによる治療で性交痛が緩和することがあります。医師の診察を受け、適用の可否を判断してもらいましょう。

なお、生理中の方や妊娠中の方、妊娠している可能性のある方、性感染症に罹患している方、子宮頚部や外陰部に腫瘍のある方は、基本的にモナリザタッチを受けられません。

まとめ

主に更年期における膣委縮が原因の性交痛については、モナリザタッチによる症状緩和が大いに期待されます。更年期の性交痛は一般的に聞かれるお悩みなので、恥ずかしがらずにクリニックを受診しましょう。

なお、様々なクリニックでの解説や治療を受けた患者の口コミなどによると、同じモナリザタッチでも、施術するクリニックにより効果の程度に違いがあるようです。

モナリザタッチに限らずレーザー治療には一定の経験・技術力が必要となるため、性交痛の相談をする際には、実績のある専門的な医療機関を選ぶようおすすめします。