女性の膣は出産や加齢など、色々な原因によってゆるんでしまうことがあります。また、膣ゆるみを放置すると実生活で様々な支障を来すだけでなく、場合によっては手術まで必要となるかも知れません。そこで、ここでは膣がゆるむ原因や、膣がゆるんだ場合の悪影響、また膣ゆるみを予防したり改善したりするための対策について、医学的根拠に基づいて詳しく解説していきます。
女性の膣がゆるんでしまう理由は複数あり、まずは原因をきちんと確かめなければなりません。
膣がゆるむ原因として最大とされるものが、出産です。
そもそも、人間の内臓は常に重力によって下へ引っ張られており、特に女性の体は子宮や膀胱といった臓器を正しい位置に固定しておけるよう、骨盤の一番下部(骨盤底)の周囲にある筋肉や肛門挙筋などの筋肉がしっかりと子宮下部や膣を引きしめて臓器を支えています。[注1]
しかし、出産で産道として子宮や膣などが通常に考えられないほど拡張されると、骨盤底の周囲にある靱帯や筋肉(骨盤底筋)が傷ついてしまい、結果的に膣や子宮を支える力が弱まって膣のゆるみが生じます。[注2]
通常、出産による骨盤底筋などの損傷は分娩後1~2ヶ月で回復しますが、出産後すぐに過酷な労働に従事したり、何度も出産を経験したりすることで、骨盤底筋の回復が遅れることが考えられます。[注2]
加齢もまた、膣ゆるみの有力な原因の1つです。
骨盤底筋などの周辺は、顔の肌と同様に繊維性の組織によって弾力性と耐久性が高められており、それが子宮や膀胱などを支えるために大きな役割を担っています。しかし、加齢によって女性ホルモンが減少すると、組織の弾力性が失われ、骨盤底筋や靱帯の機能が低下します。[注3]
また女性ホルモンの減少によって、膣内部の粘膜組織でもコラーゲンが不足することで、若い頃は充分に存在していた膣壁のヒダなども減少して、膣内が平らになってしまいやすくなり、これもまた膣圧の低下を引き起こす一因です。[注4]
現代では、長時間のデスクワークや慢性的な運動不足によって、骨盤底筋を含めた全身各所の筋肉の力が低下して、20代の若者であっても膣がゆるんでしまうケースが増えていると指摘されています。[注4]
太りすぎて脂肪が増えて、本来の臓器だけでなく脂肪の重量分まで支えなければならないとなると、骨盤底筋などへの負担が増大することは必然です。[注2]
また、無理なダイエットによって体調を崩し、ホルモンバランスが崩れてしまえば、若い女性であっても膣ゆるみなどの症状が現れることもあるでしょう。
便秘もまた、膣が緩んでしまう原因の1つです。
便秘が長く続くと、身体はイキんでいる状態が長くなり、骨盤底筋群が長時間伸ばされた状態となってしまいます。これが原因で膣が緩んでしまう可能性があります。
また、便秘を繰り返していると、子宮や膀胱が通常の位置から下がってしまい、膣の入り口から外に出てしまう「骨盤臓器脱」となる可能性もあるため注意が必要です。
花粉症を患っている場合や、慢性的な咳、もしくは喘息のような持病をお持ちの方の場合、日々腹圧と呼ばれる負担がお腹に掛かっています。
これらの負担が継続していくと、子宮や膀胱が通常の位置から下がり、膣の入り口から外に出てしまう「骨盤臓器脱」となる可能性があります。骨盤内の臓器を支えているじん帯が緩んでいることが原因のため注意が必要です。
年齢に関係なく膣が緩んでしまう原因として、姿勢の悪さが挙げられます。一見膣の緩みとは関係なさそうですが、日々の姿勢の積み重ねが膣の引き締めをつくっています。
姿勢が悪く、猫背のような体制が続いていると、膣やお尻あたりの筋肉をあまり使っていません。この状態が続くと、骨盤底筋群が動いておらず衰えていってしまう可能性があります。
正しい姿勢の場合、肛門を締めた状態が続いているので引き締め効果があります。また、長時間デスクワークをしている人の場合、足を組む、前かがみになるといった姿勢にも要注意です。この姿勢をとってしまう人はインナーマッスルが弱っている可能性が高いため注意しましょう。
自分の膣がゆるんでいるかも知れないと考えられる自覚症状として、以下のようなものがあります。[注5]
また上記の他にも、恋人や夫といった性交渉のパートナーから「膣の締まりが悪くなった」と指摘されたり、パートナーが膣内で射精できなくなったりと、大切な相手との関係の中で症状に気づく場合も少なくありません。[注5]
膣がゆるむことのデメリットは、大きく3種類が挙げられます。[注5]
膣がゆるむことで互いに刺激が感じにくくなり、性的満足度が不足してしまうことは珍しくありません。
骨盤底筋の機能が低下して膣がゆるんでしまったせいで、お湯漏れや尿漏れ(尿失禁)に悩んでしまう女性もいます。
骨盤底筋の機能低下や膣ゆるみを放置した結果、症状がさらに悪化して、いよいよ子宮や膀胱といった臓器を支えられなくなることがあります。骨盤臓器脱まで進行してしまうと、改善には手術などの治療が必要となるため、可能な限り早い段階で対策を講じることが大切です。[注2]
ここでは参考例として、尿失禁患者、もしくは過去に尿失禁の経験を持つ女性と、尿失禁未経験の女性との膣圧を比較したこの臨床実験をご紹介します。
この実験では、膣圧が平均して高いほど尿失禁リスクが低い結果が得られましたが、一方でデータにばらつきがあったこともあり、尿失禁には単純な膣圧だけでなく骨盤底筋の機能がより重要であると示唆されています。[注4]
自覚症状があったとしても、症状がどの程度まで進行しているのか自分で確かめることは困難でしょう。そこで、クリニックで専用の測定器を利用して膣圧を測定することも有効です。
ただし、膣圧の測り方や結果は機器によって異なるため、継続的に観察する場合は同じクリニックや同じ機器で測定しなければなりません。
セルフトレーニングによって、自宅で骨盤底筋の筋力を高めて、膣圧アップを目指すことが可能です。効果的とされるトレーニングには、アメリカ人医師が考案した尿漏れ対策であるケーゲル体操や、ヨガ、ピラティスといったものがあげられます。
ただし、膣圧が高くなっても、膣そのものが広がっていればトレーニングだけで改善することはできません。[注5]
クリニックでは、外科的に膣ゆるみを改善する膣縮小手術や、医療用レーザーやトレーニング装置を使った骨盤底筋の活性化、ヒアルロン酸を膣壁に注入して膣をせまくする施術など、様々な治療を受けられます。
ただし、治療によっては効果が一時的であったり、出産を計画している人には行えなかったりと条件もあるため、自分にとってどの治療がベストなのか主治医としっかり相談することが欠かせません。[注1][注2][注5]
ここでは、実際にクリニックでレーザーを使った膣の引きしめ治療を受けた女性と、そのパートナーを対象として行われた、治療前と治療後の違いに対するアンケート調査をご紹介します。
東京の膣縮小クリニック
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泌尿器医療を専門に施術し女性器の悩みを解決
なおえビューティー
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引用元:
銀座あゆみクリニック公式サイト
https://www.ginza-ayumi-clinic.jp/clinic_information/doctor/index.html