膣縮小の麻酔にはどのようなものがある？

膣縮小治療の際には麻酔を使用使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。こちらでは膣縮小に用いられる麻酔の種類を紹介します。

膣縮小治療で用いられる麻酔

局所麻酔

基本的に膣縮小治療では、この局所麻酔が用いられます。

膣に注射器を用いて麻酔薬を注射し、その部分だけ痛みを取ります。薬が効いていない場所の感覚は残るほか、意識も残ったままです。周りの音や声も聞こえます。実際に手術をしている様子をダイレクトに感じてしまうため、苦手な方は注意が必要です。

局部麻酔を経験された方のほとんどが、「この麻酔が1番痛かった」というお話をされています。一瞬の痛みに耐えれば、その後の工程は問題ありませんが、痛みが苦手な人は事前に相談すると良いでしょう。

静脈麻酔

膣縮小治療では局部麻酔ではなく、静脈麻酔が用いられるケースも多数あります。とくに手術などの場合は、局所麻酔ではなくこちらが選択されるよううです。

静脈麻酔では点滴している管から静脈麻酔薬を注入することによって眠気を誘い、痛みをやわらげます。全身麻酔と異なり、手術中でもうとうととした意識があるため処置後に自分で歩くことができます。（なかには、ボーっとしてしまってしばらく歩けない方もいるようです）

まれに合併症を引き起こす可能性があり、体温低下や、手足の震え、頭痛や吐き気、嘔吐、そして麻酔からの覚醒の遅れなどが想定されます。個人差はありますが、麻静脈麻酔をしたあとに気分が悪くなった…といった経験がある方は、事前に医師に伝えておくと安心です。

また、極めて稀ですが心筋梗塞や狭心症脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞といったことが起こる可能性があります。滅多に起きるものではありませんが、どのような麻酔を使用するのか、リスクを理解した上で治療に臨む必要があります。

笑気麻酔

笑気麻酔は、精神的なストレスを緩和するために用いられます。不安やストレスを大きく感じてしまう人向けの麻酔方法です。局所麻酔のみだと施術中も意識がハッキリと残ってしまいますが、笑気麻酔を併用すれば恐怖心が緩和され、落ち着いて施術にのぞむことができます。

笑気と高濃度酸素が混合されており、使用中は高濃度酸素が安定供給されるため、酸素カプセルに入っているような状態となります。

鼻から空気を吸うだけで鎮静状態が得られ、治療後は30分以内に肺などから体外に排泄されてしまいます。副作用が非常に少なく、かつリラックス効果も高いことから、近年見直されている麻酔です。

麻酔クリーム

麻酔クリームはその名の通りクリーム状の麻酔です。麻酔クリーム自体がメインの麻酔となるわけではなく、麻酔を注射する際の痛みの緩和剤として使用されることがほとんどです。

また治療法や麻酔法によりますが、局部麻酔の場合、膣の中の痛みは軽減されるものの、外陰部には刺激を感じてしまう場合があります。そんな時に役に立つのがこの麻酔クリームなのです。

クリームを塗布するだけなので痛みはほぼなく、約30分ほどで効果が出てきます。効果が出てくるまでは安静にしておく必要があります。注射が苦手、痛みに弱いという方は麻酔クリームを併用できないか、医師やスタッフに相談してみるといいでしょう。

麻酔は痛い？

麻酔は「ちくっとした痛み」だという声がほとんどです。この若干の痛みを耐えれば、あとの過程で痛みを感じることはありません。

しかし麻酔の注射が怖いと感じる人や、意識があるまま手術を受けるのが怖いと感じる人もいるでしょう。クリニックによっては患者からの希望があればオプションで局所麻酔から静脈麻酔にしてくれたり、笑気麻酔を付けたり、麻酔注射時に麻酔クリームを塗ってくれるところもあります。

麻酔に関して不安を感じるのであれば、治療や手術を受ける前に先生に相談してみましょう。

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