出産を経験した女性や更年期を迎えた女性などの中には、若い頃にはなかった「尿漏れ」の悩みを抱えている方が少なくありません。しかしながら、尿漏れはデリケートな悩みでもあることから、他人に相談できずに一人で頭を抱えている方もいることでしょう。
当ページでは、女性の尿漏れに対する膣ヒアルロン酸注入の効果について詳しく解説しています。
尿漏れの主な原因・種類を3つに分けて見てみましょう。
腹圧性尿失禁とは、一時的にお腹へ力を入れたことがきっかけで尿が漏れる症状のこと。重量のあるモノを持ち上げた瞬間など、腹筋に押し出されるようなイメージで尿が外へと漏れてしまいます。
腹圧性尿失禁は女性にも男性にも見られる症状ですが、女性に見られた場合の主な原因は、出産や加齢による骨盤底筋のゆがみ。また、女性に限りませんが、便秘や肥満も腹圧性尿失禁の間接的な要因とされています。
切迫性尿失禁とは、急に強い尿意が起こり、急いでトイレへ向かう(またはトイレを探す)ものの、間に合わずに尿が漏れてしまう症状のこと。女性・男性を問わず、一般的には40代以降の人に多く見られます。
女性に見られる切迫性の主な原因は過活動膀胱。本人の意思とは関係なく膀胱が収縮し、尿が十分に溜まっていないにも関わらず強い尿意を感じる症状です。
また、女性に限りませんが、アルコールやカフェインなど、膀胱に刺激のあるものを摂取した際に切迫性尿失禁が見られることもあります。
混合性尿失禁とは、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が合併した症状のこと。女性にも男性にも見られます。
女性に見られる混合性尿失禁の主な原因は、出産や加齢、肥満などによる骨盤底筋の緩み。また、女性に限りませんが、脳や脊髄神経の病気や膀胱がんが原因で混合性尿失禁が生じることもあります。
膣ヒアルロン酸注入とは、膣の粘膜下にヒアルロン酸を注入する施術のこと。注入されたヒアルロン酸のふくらみで膣壁がボリュームアップされ、膣に引き締め効果が生まれます。
膣縮小の方法として外科手術も一般的に行われていますが、膣ヒアルロン酸注入は外科手術とは異なり切開が不要な施術なので、ダウンタイムはほとんどありません。術後に腫れたとしても、1~2日ほどで腫れは治まります。
膣ヒアルロン酸注入は、主に腹圧性尿失禁の改善に効果が期待できます。
腹圧性尿失禁とは、一時的にお腹へ力を入れたときに尿が漏れてしまう症状のこと。膣ヒアルロン酸注入によって膣壁がふっくらとすれば、尿道周辺へのサポート機能も高まることから、腹圧性尿失禁を生じる可能性は低下するでしょう。
なお、切迫性尿失禁については、何らかの理由で本人は強い尿意を感じているため、膣壁をふっくらとさせても尿漏れを抑えることは難しいでしょう。
尿漏れの対策として膣ヒアルロン酸注入を選ぶ主なメリットを3つほど確認してみましょう。
膣縮小治療にはいくつかの方法がありますが、それら治療法の中でも膣ヒアルロン酸注入は、比較的手軽にできることで人気です。
施術に要する時間は約30分。術後の通院は必要なく、ダウンタイムもほとんどなし。シャワーは施術当日からOKで、施術後の通院は必要ありません。もちろん、外科手術とは違うため外見に傷跡が残ることもありません。
仕事帰りなどでも手軽に受けられるプチ整形の一種と考えれば良いでしょう。
もともとヒアルロン酸は体内に存在する成分なので、これを外部から人工的に注入したとしても、注入部位に違和感が生じることはありません。実に自然な状態のまま膣壁がふくらみを帯び、その状態が数か月から1年ほどキープされます。
また、もともと体内に存在する成分であるからこそ、安全性が高いこともヒアルロン酸の特徴。人により注入後に異物反応が起こる可能性もありますが、実際に起こることは極めてまれと言われています。
膣ヒアルロン酸注入は、施術直後から膣壁にある程度のボリュームアップが期待できます。つまり、施術した当日から尿漏れを改善させる効果が期待できる、ということです。
膣縮小の他の治療法に比べ、即効性の高さは膣ヒアルロン酸注入の大きなメリットと言えるでしょう。
膣ヒアルロン酸注入を検討する際に理解しておきたい注意点などを確認しておきましょう。
膣壁に注入されたヒアルロン酸は、時間とともに少しずつ体内へと吸収されていきます。言い換えれば、時間とともに少しずつ膣壁のふくらみが減ってくる、ということです。効果の持続期間には個人差がありますが、施術から数か月~1年程度と考えておきましょう。
いずれ効果が消滅する膣ヒアルロン酸注入なので、半永久的に効果を持続させたい場合には、数か月から1年ごとを目安とし、定期的に施術を受ける必要があります。
膣ヒアルロン酸注入の施術後、副作用として腫れや違和感、内出血が生じることもあります。仮に、これらの副作用が生じたとしても症状は短期間で治まるため、過度に心配する必要はありません。
ただし、妊娠中・授乳中の方や重篤な基礎疾患がある方は、ヒアルロン酸の注入により何らかの悪影響をもたらす恐れもあるため、事前に医師へ相談するようにしましょう。
膣ヒアルロン酸注入の施術の流れを見ていきます。
尿漏れの具体的な症状や術後に期待するレベル、既往歴などを医師がヒアリングし、適切な施術プランを提案します。尿漏れの原因が膣にはないと判断されれば、他科の医師の協力のもと、膣以外からの治療アプローチを検討する可能性もあるでしょう。
膣ヒアルロン酸注入が選択された場合には、施術によって期待される効果や可能性のあるリスク、トータルでかかる費用などが説明されます。万が一のトラブルが生じた場合に備え、アフターケアについても詳しく確認しておきましょう。
施術には局所麻酔が使用されるため、痛みを感じることはほとんどありませんが、患者の希望があれば笑気麻酔や静脈内鎮静法を併用することも可能です。選択する麻酔法や各種の注意事項などの説明を受け、施術への理解を深めましょう。
また、ヒアルロン酸製剤にはいくつかの種類があるため、この準備段階において患者の体に適したヒアルロン酸製剤を選択します。
局所麻酔が十分に効いたことを確認した後、膣の粘膜下に少しずつヒアルロン酸を注入。注入には細い注射針やカニューレを使います。
注入量が多いほど膣壁のふくらみは大きくなりますが、自然な仕上がりを目指す上で、多ければ多いほど良いというわけではありません。医師の経験や知見に基づき、患者ごとに適切な注入量を見極めることとなります。
なお、施術に要する時間は30分ほど。ごく短時間で施術が終わります。
膣ヒアルロン酸注入にダウンタイムはほとんどありません。腫れが生じることもありますが、大半は1~2日ほどで治まるので特別な対処は不要です。
シャワーは施術当日から、入浴は施術から5日ほどで可能となります。性交渉や激しい運動は、数日から1週間ほどは控えましょう。
いずれも、患者により個人差があるため、術後の医師の指示に従うことが大切です。
膣の緩みを原因とする尿漏れの治療には、膣ヒアルロン酸注入の他にもいくつかの方法があります。以下、主な3つの方法について、膣ヒアルロン酸注入との違いの観点から確認してみましょう。
加齢などで緩んだ膣にメスを入れ、粘膜や筋肉を集めるようにして縫合する治療法です。
外科手術である以上、膣ヒアルロン酸注入に比べると、体への侵襲が大きくダウンタイムも長くなる点がデメリット。ただし、膣ヒアルロン酸注入に比べて効果が高いとされ、一般には効果の持続期間も長くなります。
なお、手術による膣縮小を選んだ場合、術後1か月ほどは性交渉ができなくなるため、パートナーから何かを疑われる可能性があります。膣縮小治療を受けたことを知られたくない方は、手術以外の方法を検討したほうが良いかもしれません。
膣のゆるみを理由とした尿漏れ対策として、骨盤底筋トレーニングを行っている人もいます。医療のお世話にならないため体への侵襲がなく、また、自宅でいつでもできる手軽さもあるため、多くの女性たちから注目されている尿漏れ対策です。
骨盤底筋を鍛えることで尿漏れ改善効果は期待できるものの、膣ヒアルロン酸注入などに比べ、即効性は期待できない点がデメリット。ある程度の期間、持続的にトレーニングを行えば、少しずつ尿漏れ改善効果を感じられるかもしれません。
インティマレーザーなどのマシンを使った尿漏れ対策、膣縮小治療も人気です。高周波などを膣に照射し、コラーゲンの生成を促して膣壁にふくらみをつける治療法です。
膣ヒアルロン酸注入と同様、マシンによる膣縮小治療にはダウンタイムがほとんどありません。術後2~3日は性交渉ができませんが、上手に立ち振る舞えばパートナーにばれることもないでしょう。
ただし、十分な膣引き締め効果を実感するためには、複数回の施術が必要になる場合もあります。施術回数が増えた分だけ費用も高くなることは理解しておかなければなりません。
多くの方は、施術直後からある程度の尿漏れ改善効果を実感できます。施術から数日から数週間たてば、さらに製剤が馴染んで効果を実感できることでしょう。
局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。不安な場合には、笑気麻酔や静脈内鎮静法を併用することも可能です(クリニックによります)。
術後、軽い腫れや違和感が生じることもありますが、通常は1~2日ほどで落ち着きます。
外観の変化はほとんどなく、ダウンタイムも短いため、パートナーにばれる可能性は限りなく低いと考えて良いでしょう。
ただし、ダウンタイム終了後に性交渉を行った際、膣の引き締め効果の変化をパートナーが感じ取る可能性はあるでしょう。
女性の尿漏れに対する膣ヒアルロン酸注入の効果について解説しました。
膣ヒアルロン酸注入は、比較的手軽にできる施術であることに加え、ダウンタイムも短いことから、多くの女性にとって現実的な選択肢の1つ。信頼できる医師に相談し、外科手術やレーザー治療などと比較の上、適切な治療法を選択しましょう。
なお、尿漏れ改善を目指す膣縮小治療は、どの治療法を選択するのであれ、医師の技術力によって効果の程度が異なると言われています。クリニックを選ぶ際には、単に料金だけで比較するのではなく、膣縮小や女性器形成の治療実績が豊富なクリニックかどうかも加味して検討するようにしましょう。
東京の膣縮小クリニック
3選
泌尿器医療を専門に施術し女性器の悩みを解決
なおえビューティー
クリニック
泌尿器医療を専門に施術し女性器の悩みを解決
喜田直江先生
引用元:
なおえビューティークリニック
https://www.naoe-clinic.net/clinic/dr/
女性器形成治療の実績豊富な院長先生が対応してくれる
みどり美容クリニック
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みつゆきみどり先生
引用元:
みどり美容クリニック
http://www.midocli-ladys.com/doctor/
女性ならではの丁寧な気配りをおこなう
銀座あゆみクリニック
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増田あゆみ先生
引用元:
銀座あゆみクリニック公式サイト
https://www.ginza-ayumi-clinic.jp/clinic_information/doctor/index.html