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【膣治療コラム】膣ゆるみと加齢の関係

  

「最近、咳をすると尿漏れを感じる」「だんなや彼氏に指摘された」など、膣ゆるみに悩む方に向けて、研究論文や臨床実験に発表されている、ゆるみと加齢の関係やミドル世代の膣ケアへの意識調査などをわかりやすくまとめました。英文のみ発表されている論文も翻訳会社に翻訳してもらってまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

膣ゆるみの症状は何歳から?

35歳以降はエストロゲン(女性ホルモン)が減り始め、更年期を迎える40歳になると大幅に減少するといわれています。女性ホルモンの減少により、膣の粘膜は薄くなり、分泌される粘液が減少します。[注1]膣の粘液の減少は、粘膜の弛緩・弾力性・引き締める力の衰えにつながり、膣弛緩(及び膣のゆるみに関連した性的満足の欠如)と腹圧性尿失禁を引き起こします。[注2]

尿失禁に焦点をあててみると、正確な羅漢率は明らかではありませんが、成人女性の30~40%程度が尿失禁の経験があると報告している研究が多い、[注3]といわれています。 では、何歳から膣のゆるみを私たちは持つのでしょうか?年齢別に尿失禁を経験したことがあるか、という設問をした調査報告をご紹介します。

調査報告:日本人女性の尿失禁の実態ならびに膣圧と尿失禁との関連の検討

調査対象者 20~70歳代の女性92名
調査期間  4ヶ月間
調査内容  質問紙調査

調査対象者は下記の3タイプに分類。

  • 尿失禁群:1週間に1回以上尿失禁がある
  • 尿失禁経験群:過去に尿失禁の経験がある。現在は尿失禁なし。
  • 尿失禁なし群:尿失禁の経験がない。

結果

尿失禁群
13名(14.8%)
尿失禁経験群
33名(37.5%)
尿失禁なし群
42名(47.8%)
20歳代(20名) 0名 3名 17名
30歳代(31名) 4名 14名 13名
40歳代(17名) 6名 4名 7名
50歳代(14名) 1名 4名 5名
60歳代( 4名) 0名 0名 0名
70歳代(2名) 2名 0名 0名
尿失禁群
13名(14.8%)
20歳代(20名) 0名 30歳代(31名) 4名 40歳代(17名) 6名 50歳代(14名) 1名 60歳代(4名) 0名 70歳代(2名) 2名
尿失禁経験群
33名(37.5%)
20歳代(20名) 3名 30歳代(31名) 14名 40歳代(17名) 4名 50歳代(14名) 4名 60歳代( 4名) 0名 70歳代(2名) 0名
尿失禁なし群
42名(47.8%)
20歳代(20名) 17名 30歳代(31名) 13名 40歳代(17名) 7名 50歳代(14名) 5名 60歳代( 4名) 0名 70歳代(2名) 0名

[注4]

考察

尿失禁が中高年に多いことは周知の事実であるが、20歳代尿失禁経験群3名の内2名、30歳代女性においても尿失禁群・尿失禁経験群18名のうち6名に出産経験はなく、先行研究で明らかにされている便秘や肥満など尿失禁に関連するその他の要因もなかった。このことから、これまで指摘されていた関連要因のない20~30歳代の女性においても尿失禁患者が多いことが推察された。

当サイトでも、膣のゆるみを感じていた女性が、婦人科形成へ施術体験を実際に受けてきたレポート報告をしてくれていますので、お時間があれば合わせて参考にしてみてくださいね。

膣縮小の施術を実際に体験したレポートを見てみる

膣ゆるみの症状に対して中高年の受診現状は…

先の報告には、治療経験の有無や自分でできる膣トレの認知と実地調査の報告もされています。

尿失禁経験者の膣ゆるみの治療率および膣トレの認知と実地の比較

比較結果

尿失禁群
13名(14.8%)
尿失禁経験群
33名(37.5%)
尿失禁なし群
42名(47.8%)
治療経験の有無 治療中:1名
治療経験有:2名
治療経験者なし
骨盤底筋訓練(膣トレ)の認知 知っている:8名(61.5%) 知っている:20名(60.6%) 知っている:30名(71.4%)
骨盤底筋訓練(膣トレ)の実地 行っている:1名(7.7%)
過去に実地した:
5名(38.5%)
行っている:2名(6.1%)
過去に実地した:
12名(36.4%)
行っている:0名(0%)
過去に実地した:
14名(33.3%)
尿失禁群
13名(14.8%)
治療経験の有無 治療中:1名
治療経験有:2名
骨盤底筋訓練(膣トレ)の認知 知っている:8名(61.5%) 骨盤底筋訓練(膣トレ)の実地 行っている:1名(7.7%)
過去に実地した:5名(38.5%)
尿失禁経験群
33名(37.5%)
治療経験の有無 治療経験者なし 骨盤底筋訓練(膣トレ)の認知 知っている:20名(60.6%) 骨盤底筋訓練(膣トレ)の実地 行っている:2名(6.1%)
過去に実地した:12名(36.4%)
尿失禁なし群
42名(47.8%)
治療経験の有無 骨盤底筋訓練(膣トレ)の認知 知っている:30名(71.4%) 骨盤底筋訓練(膣トレ)の実地 行っている:0名(0%)
過去に実地した:14名(33.3%)

考察

尿失禁を有する女性で治療していない者が多いことが明らかになった。治療経験がない者の尿失禁開始時期は短い者でも1年前であり、半数は7年以上前であったことから、尿失禁を長時間放置している女性が多いといえる。

膣ゆるみの改善方法:認知と実地の現状

同調査報告は、膣ゆるみの改善方法の一つである膣トレの認知と実地の現状に対して、続けて考察を続けています。

考察

骨盤底筋訓練を知っている者は65.9%であったが、実地している者、実地経験がある者は少なかった。その要因として、骨盤底筋は体感するのが困難な筋肉群であるため、正しく訓練を継続することが難しいことが挙げられる。また、患者が正しく訓練を継続できない要因として、医療者の指導の質が必ずしも高いとはいえないことが指摘されている。 また、同様の調査をしている他の報告で下記のようなものもあったので最後に少しだけ紹介します。

中・高年女性の尿失禁に関する認識の実態

調査対象者 40歳以上の女性249名
調査期間  4ヶ月間
調査内容  質問紙調査

結果

はい(回答人数) いいえ(回答人数)
尿漏れの治療を行う診療科目を知っている 87人 133人
尿漏れの治療を行っている医療機関を知っている 26人 192人
尿漏れの治療を行う診療科目を知っている はい(回答人数) 87人 いいえ(回答人数) 133人
尿漏れの治療を行っている医療機関を知っている はい(回答人数) 26人 いいえ(回答人数) 192人

考察

「尿漏れは骨盤底筋体操(膣トレ)でよくなると思う」と回答した人は同調査報告内だと58.4%と半数以上の認知度があるのに対し、医療機関での治療に関しては、専門外来でしか尿失禁のケアを受けられないと考えてしまうことや、泌尿器科や婦人科などの診療科目を備えている医療機関を知らない女性が多いことがわかった。

編集者後記

膣のゆるみは加齢と密接な関係性があることは以前から立証されてきましたが、近年では20代~30代の若年層も人数としては少ないけれど、実数として表れています。女性の社会進出が活発になり、長時間デスクワークをする機会が増えているのもその原因ではないかという説もあり、今後の調査報告を見守っていきたいですね。

また、膣ゆるみの自覚は高いけれど、緊急度が見えづらい病状であるので、治療を受けずまた自己トレーニングもせず長年放置をしている方が多いようです。膣トレ以外にも医療機関で治療する方法もたくさんあるので、自分にあった膣ケアを知るためにも、膣トレと合わせて、早い段階で医療機関に相談に行くのも1つの方法ですよね。

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    引用元:
    みどり美容クリニック
    http://www.midocli-ladys.com/doctor/

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    引用元:
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    https://www.ginza-ayumi-clinic.jp/clinic_information/doctor/index.html

    • 医師名:
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      東京都中央区銀座3丁目2−11 GINZA SALONE 5F
    • 電話番号:
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【膣縮小治療について】
膣縮小治療には、膣縮小手術、レーザーや超音波などをあてる治療、ヒアルロン酸や脂肪などを注入する治療といった方法があります。人によって適した治療方法が異なり、治療によって得られる効果も個人差があります。
膣縮小手術:メスを使って膣内の皮膚や粘膜を切除し、ゆるくなってしまった膣を縫い合わせる治療です。
レーザーや超音波などをあてる治療:膣内にレーザーや超音波などをあてることでコラーゲンの生成を促し血行を促進させ、膣壁をふっくらさせる治療です。
ヒアルロン酸や脂肪などを注入する治療:膣にヒアルロン酸や脂肪などを注入して膣のゆるみを解消する治療です。

【未承認機器について】
膣縮小治療で用いられるVタイトニングレーザー、モナリザタッチ、パールフィラー等一部の機器や医薬品は、厚生労働省の未承認のものとなります。どの機器を用いるかは、クリニックや治療の種類によりますので、入手経路や、諸外国における安全性、また同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無など、ご不明な点については各医院・クリニックに直接ご確認をお願い致します。

【膣縮小治療の施術の費用や期間、リスク・副作用等について】
膣縮小治療は基本的に自由診療となるため、治療費は全額自己負担となります。
膣縮小治療の費用相場:膣縮小の施術は1回あたりの平均費用は200,000円~500,000円。症状によって治療内容が異なるため、費用も異なります。詳細はクリニックに直接お問い合わせください。
完了までの期間:治療方法によって完了までの期間は異なります。膣縮小手術は、1回の施術で半永久的な効果が期待できますが、手術になりますので約1か月ほどのダウンタイムがあります(個人の状態によりダウンタイム期間は異なります)レーザーや超音波などをあてる治療について、機器により治療期間や回数は異なります。ヒアルロン酸や脂肪などを注入する治療は、1回の施術で効果は現れやすいですが、個人差があります。
膣縮小治療のリスクや副作用:治療による、痛みや出血または内出血、施術直後の腫れや火傷などのリスクがあります。麻酔を行う際には、アレルギー症状が出る可能性もあり、また手術を行う場合には、傷跡が残る可能性もございます。くわしくは受診される医院・クリニックにご質問ください。