「以前より膣がゆるくなった気がする」「入浴後に膣からお湯が出てくる」「尿漏れも気になる」など、膣まわりの悩みがあっても、何科へ相談すればよいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
膣のゆるみには、出産後の組織の変化や骨盤底筋の機能低下、加齢に伴う変化など、さまざまな背景が考えられます。また、尿漏れや性交痛、膣の乾燥などを伴っている場合は、単純に「膣を縮める治療を受ければよい」とは限りません。
膣の悩みを相談できる診療科には、婦人科・女性泌尿器科・美容婦人科などがありますが、適した相談先は症状や目的によって異なります。
この記事では、それぞれの診療領域の違いと、膣のゆるみと一緒に現れている症状ごとの相談先の考え方を解説します。
膣のゆるみについて相談できる診療科は、一つに決まっているわけではありません。
膣の乾燥や性交痛、更年期に伴う症状などが気になる場合は婦人科、尿漏れや頻尿、骨盤臓器脱などが気になる場合は女性泌尿器科や泌尿器科が相談先の候補になります。
一方、「膣を引き締めたい」「膣縮小手術やHIFU、レーザーなどについて相談したい」という場合は、美容婦人科や婦人科形成を扱う医療機関が候補になります。
| 気になる症状・目的 | 相談先の候補 |
|---|---|
| 膣の乾燥・性交痛・かゆみ・更年期に伴う変化など | 婦人科 |
| 尿漏れ・頻尿・排尿しづらい・骨盤臓器脱が気になる | 女性泌尿器科・泌尿器科 |
| 膣の引き締めや膣縮小治療を検討したい | 美容婦人科・婦人科形成を扱う医療機関 |
| 原因も必要な治療も分からない | 膣の状態を診察したうえで複数の選択肢を相談できる医療機関 |
ただし、実際に対応している症状や治療方法は医療機関によって異なります。そのため、「婦人科だから」「美容婦人科だから」という診療科名だけで判断するのではなく、自分が抱えている症状を診てもらえるか、原因や状態を確認したうえで治療方法を提案してもらえるかを確認することが大切です。
日本泌尿器科学会の「女性下部尿路症状診療ガイドライン」でも、骨盤臓器脱では腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁、尿意切迫感、排尿困難、残尿感など、さまざまな下部尿路症状を伴う場合があるとされています。
参照元:日本泌尿器科学会「女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版]」
婦人科は、子宮や卵巣、膣、外陰部など女性生殖器に関する症状を幅広く診療する診療科です。
膣についても、ゆるみという感覚だけでなく、膣の乾燥や性交時の痛み、かゆみ、違和感、おりものの変化、出産後の変化などを相談できます。
とくに40代以降で膣の乾燥や性交痛などが出てきた場合は、女性ホルモンの変化が関係している可能性もあります。
日本産婦人科医会では、閉経後には女性ホルモンの低下によって膣や外陰部の皮膚・粘膜が薄くなり、潤いが低下したり、性交時の痛みが生じたりすることがあると説明しています。
「膣が以前と違う=膣がゆるんだ」と自己判断せず、乾燥や痛みなど別の症状がある場合は、婦人科で状態を確認してもらうことも選択肢です。
参照元:日本産婦人科医会「萎縮性腟炎について教えてください。」
女性泌尿器科は、女性に起こる尿漏れや頻尿などの排尿症状、骨盤臓器脱などを扱う診療領域です。医療機関によっては「女性泌尿器科」という名称ではなく、泌尿器科の中で女性の排尿・骨盤底に関する診療を行っている場合もあります。
膣のゆるみが気になる方の中には、「くしゃみをすると尿が漏れる」「急に尿意を感じて間に合わない」「膣から何か下がってくるような感じがする」といった症状を伴っている方もいます。
尿漏れがあるからといって、必ずしも膣そのもののゆるみだけが原因とは限りません。
日本泌尿器科学会では、尿失禁を症状や原因によって腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁などに分類しています。咳やくしゃみ、運動などで尿が漏れる腹圧性尿失禁については、骨盤底筋群の機能低下などが関係すると説明されています。
一方、急な尿意を我慢できず漏れてしまう切迫性尿失禁では、膀胱の働きなど別の要因が関係している場合があります。尿漏れの種類によって治療方法も異なるため、症状がある場合は泌尿器科などで原因を確認することが大切です。
「膣が広がったように感じる」「膣に何か挟まっている感じがする」「膣から何か出てくる」といった症状は、単なる膣のゆるみではなく、骨盤臓器脱によって生じている可能性もあります。
骨盤臓器脱は、膀胱や子宮、直腸などを支える組織の機能が低下し、膣側へ下がってくる状態です。
日本泌尿器科学会では、骨盤臓器脱の症状として、何かが下りてくるような異物感、重い感じ、排尿困難、排便困難などを挙げています。また、尿意切迫感や切迫性尿失禁などを伴う場合もあります。
膣から何か出てくる・下がってくる感覚がある場合は、「膣を引き締めれば解決する」と自己判断せず、婦人科や女性泌尿器科などで状態を確認してもらいましょう。
膣のゆるみを改善するための治療そのものについて相談したい場合は、美容婦人科や婦人科形成を扱う医療機関が選択肢になります。
医療機関によって異なりますが、膣のゆるみに対して次のような治療を扱っている場合があります。
ただし、同じ「美容婦人科」「婦人科形成」と呼ばれていても、診察方法や扱っている治療、担当する医師の経歴などは異なります。
大切なのは、希望する施術を扱っているかだけではなく、まず膣の状態や悩みの背景を確認し、治療の必要性から説明してもらえるかどうかです。
たとえば、今後妊娠・出産を予定している場合や、尿漏れ・乾燥・痛みなど別の症状を伴っている場合には、希望している治療が適さないケースも考えられます。
最初から「HIFUを受ける」「手術を受ける」などと決めるのではなく、診察を受けたうえで複数の選択肢を比較しましょう。
膣の悩みを相談する際は、診療科によって得意とする領域が異なることを理解しておくと相談先を選びやすくなります。
| 比較項目 | 婦人科 | 女性泌尿器科・泌尿器科 | 美容婦人科・婦人科形成 |
|---|---|---|---|
| 主な相談内容 | 膣・外陰部や女性生殖器、更年期に伴う症状など | 尿漏れ・頻尿などの排尿症状、骨盤底・骨盤臓器脱など | 女性器の形態・機能に関する悩み、膣縮小治療など |
| 膣の乾燥・性交痛 | 相談できる | 医療機関による | 医療機関による |
| 尿漏れ・頻尿 | 医療機関による | 相談できる | 医療機関による |
| 骨盤臓器脱 | 相談できる医療機関がある | 相談できる医療機関がある | 医療機関による |
| 膣縮小手術 | 医療機関による | 医療機関による | 扱っている医療機関がある |
| HIFU・レーザー・注入治療など | 医療機関による | 医療機関による | 扱っている医療機関がある |
なお、「女性泌尿器科」「美容婦人科」などの名称が使われていても、実際の診療範囲は医療機関ごとに異なります。
厚生労働省が定める標榜可能な診療科名では、婦人科や泌尿器科などが示されており、「女性」「美容」などは一定のルールのもと、診療科名と組み合わせて使用できる名称とされています。
診療科名だけで「ここならすべて相談できる」と判断せず、公式サイトで診療内容や担当医、対応する症状を確認しましょう。
膣のゆるみを感じるものの、尿漏れや痛みなど明確な症状がなく、原因が分からない場合は、膣の状態を診察したうえで治療の必要性から相談できる婦人科や婦人科形成などが候補になります。
膣を縮める施術が必要とは限らないため、特定の治療を前提とせずに相談できる医療機関を選ぶとよいでしょう。
お腹に力が入ったときに尿が漏れる症状は、腹圧性尿失禁の可能性があります。
腹圧性尿失禁では骨盤底筋群の機能低下などが関係する場合があり、軽度であれば骨盤底筋訓練などが検討されることもあります。
「膣がゆるいから尿が漏れる」と決めつけず、女性泌尿器科・泌尿器科などで尿漏れの種類や状態を確認してもらいましょう。
急な強い尿意が起こり、トイレまで我慢できずに漏れてしまう場合は、切迫性尿失禁など別の排尿トラブルが考えられます。
腹圧性尿失禁とは原因や治療方法が異なる場合があるため、女性泌尿器科・泌尿器科への相談を検討しましょう。
膣から何か下がってくるような感覚や異物感がある場合は、骨盤臓器脱などの可能性も考えられます。
婦人科や女性泌尿器科など、骨盤臓器脱の診療を行っている医療機関で状態を確認してもらうことが大切です。
性交時の痛みや膣の乾燥がある場合、とくに閉経前後では、女性ホルモンの変化などが関係している場合があります。
日本産婦人科医会では、中高年女性の外陰・膣の症状の背景として、閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)が関係することがあると説明しています。
「引き締まりが足りないから痛い」とは限らないため、まず婦人科などへ相談しましょう。
膣のゆるみそのものを改善したい場合は、膣縮小手術やHIFU、高周波、レーザー、注入治療などを扱う美容婦人科・婦人科形成などが相談先の候補になります。
ただし、治療法によってアプローチする部位やダウンタイム、持続性、リスクなどが異なります。
「切らないから安心」「手術だから確実」といった理由だけで選ばず、自分の膣の状態や今後の妊娠・出産予定なども含めて治療方法を検討することが重要です。
膣のゆるみについて相談する医療機関を選ぶときは、「婦人科」「女性泌尿器科」「美容婦人科」といった名称だけを見るのではなく、そのクリニックがどのような診察・治療を行っているのかを確認しましょう。
とくに、次のようなポイントを確認しておくと、相談先を比較しやすくなります。
膣のゆるみと一口にいっても、「手術まで含めて幅広く相談したい」「尿漏れや骨盤底の状態も確認したい」「更年期に伴う膣の乾燥・痛みも相談したい」など、求める診療体制は人によって異なります。
当サイトでは、膣縮小手術から切らない治療まで幅広く扱うクリニック、産婦人科や形成外科での経験を生かして診療するクリニック、骨盤底や尿漏れも含めて相談できるクリニックなど、診療体制の異なる東京・神奈川の5院を紹介しています。
膣の悩みはデリケートなため、「診察でどう説明すればいいのか分からない」と感じる方もいるでしょう。
受診前に次の内容を整理しておくと、医師へ症状を伝えやすくなります。
「膣がゆるい」という一言だけではなく、一緒に起きている症状や困っている場面を伝えることが、原因や治療方法を考える手がかりになります。
膣のゆるみに明確な基準が分からず、「こんなことで相談していいのかな」と悩む方もいるでしょう。
尿漏れや性交痛、お湯漏れなど日常生活で困っている症状がある場合や、自分では状態を判断できず不安が続いている場合は、医療機関へ相談する選択肢があります。
必ず治療を受ける必要があるわけではなく、まず状態を確認し、治療が必要かどうかを相談することもできます。
美容婦人科や婦人科形成へ相談すること自体に問題はありませんが、医療機関によって対応できる症状や診療体制は異なります。
尿漏れや排尿トラブル、膣から何か下がってくる症状などが強い場合は、女性泌尿器科や婦人科などが適しているケースも考えられます。
美容婦人科を選ぶ場合も、施術の種類だけでなく、膣の状態や症状を診察したうえで治療の必要性を判断しているかを確認しましょう。
治療方法を決めていない段階でも相談できます。
むしろ、膣縮小手術、HIFU、レーザー、注入治療などはそれぞれ特徴が異なるため、自分だけで施術を決めるのではなく、診察を受けてから選択肢を比較することが重要です。
「膣のゆるみが気になるが、何をすればよいか分からない」という段階で相談できる医療機関を選ぶとよいでしょう。
膣のゆるみについて相談する診療科は、一律に決まっているわけではありません。
膣の乾燥や性交痛、更年期に伴う症状などがある場合は婦人科、尿漏れや頻尿、骨盤臓器脱などが気になる場合は女性泌尿器科・泌尿器科が相談先の候補になります。
一方、膣縮小手術やHIFU、レーザーなど、膣の引き締め治療そのものを検討したい場合は、美容婦人科や婦人科形成を扱う医療機関も選択肢です。
大切なのは、「何科という名前か」だけではなく、自分の症状を診察したうえで、治療の必要性や複数の選択肢について説明してもらえるかどうかです。
膣の悩みに対するアプローチは医療機関によって異なります。自分の場合はどこへ相談すればよいか迷っている方は、それぞれの診療体制や治療方法を比較してみてください。
東京で膣縮小を相談できる
クリニック3選
みどり美容クリニック
治療方法の選択肢で選ぶなら
外科手術からレーザー・HIFUまで
幅広い方法から相談できる
満行みどり先生
引用元:
みどり美容クリニック
https://midocli.com/clinic/doctor/
なおえビューティー
クリニック
医師の専門性で選ぶなら
産婦人科と形成外科の経験を生かした
婦人科形成を相談できる
喜田直江先生
引用元:
なおえビューティークリニック
https://www.naoe-clinic.net/clinic/
銀座あゆみクリニック
診察・治療体制で選ぶなら
産婦人科の経験を持つ院長が
一人ひとりに合わせて治療を提案
増田あゆみ先生
引用元:
銀座あゆみクリニック公式サイト
https://ginza-ayumi-clinic.jp/about/clinic/